イベントレポ【2019.8.9 ”あなたはどの国の教育がベストだと思いますか?” by アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所】
こんにちは。中村です。
題名にも書いている通り、電通さんが4年ほど前から立ち上げた教育系のPJTチーム主催のイベントに参加してきました。このイベントは(1)世界6か国の小学校の違い、(2)ミネルバ大学生2人、(3)ミネルバ大学・バーミンガム大学・アフリカンリーダースクールの違い、この3つのパートで行われました。
今まで直接お会いすることのなかったミネルバ大学の学生にお会いできたのはもちろんですが、子どもの頃に4か国もの国の小学校を経験してきたナージャさんのお話が僕の中ではめちゃ印象に残ってるので、まずはこのことについて記そうと思います。
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校舎とか |
教室 |
先生 |
筆記用具 |
成績 |
その他 |
日本 |
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前向いてる |
まぁ1対1ぐらい。学校によっては男性の先生が多い感じ。 |
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丸が沢山。優しめ。 |
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ロシア |
小中高同じ建物。だからデカい。大人と登校することが必須。 |
前向いてる |
体育の先生だけ男性。 |
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2〜5の4段階評価。1個でも違えば5はない。厳し目。留年あり。 |
粘土みたいなものを渡される。若干聞きそびれた… |
アメリカ |
赤レンガの建物。校庭が広く沢山の遊具もある。 |
コの字で囲む。真ん中にはソファとマットがある。 |
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基本ゆるい。 |
授業中にガム食べてもOK |
フランス |
中庭が大きい |
口の字の形をしてる |
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満点は普通ない。6割ですげぇレベル。 |
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モロッコ |
2階建 |
前向いてる |
授業中に生徒同士の会話を良しとしない。話すのは先生だけ。 |
万年筆と鉛筆の兼用。 |
小中で全然違う。小学校はゆるいが中学になるとめちゃ厳しくなる。留年ある。 |
ホワイトボードをみんな持っている。これを使って算数の時間は先生の計算を中心とした質問に答える。 |
イギリス |
小さい。1階建て。両親が登下校時に必ず付き添う必要あり。先生がチェックするほど厳重。 |
4つの机をくっける。メンバーは能力別のこともあればミックスもあるらしい。時代によって異なるとのこと。 |
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優秀な生徒には万年筆見たいなペンをもらえるらしい。ちなみに何歳でもらえるかが結構大事だったりする。 |
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モロッコと同じ |
もちろん、これはそれぞれの一経験であって各国の教育スタイルを完全に説明するものではないです。ただ、それでも実際にそういう教育現場が他の国にはあってこんな常識があるんだなぁという風に解釈すればと思います。
ちなみに、個人的におぉとなったのは、イベント後にナージャさんに個人で「社会人になってみて感じる日本の小学校の良いところと悪いところを教えて下さい」という質問をしたのですが、この回答が実に興味深かったです。「日本の学校ほど家庭科や図工、水泳など幅広い経験を積める場は他の国にはほとんどないと思います。普通、他の国はそういったものはお金を払って習い事として学ぶものです。これが日本の良いところだと思うところです。一方で、日本の学校は答えが一つというのが基本です。カエサルななのかシーザーなのか、そういうものから一つに決められてしまいます。これはもう少し改善できるような気もします。ちなみに、他の国はこういう部分が比較的できていることが多いです。」
これ、すっごく感動しました。何といえば良いのか、日本は良いところ沢山あるし、改善できるところもまだまだあって、これを良くしていけばたくさんの子供たちがより楽しめる人生を送れるような気がします。
今月の21日からはデンマークにあるコペンハーゲン大学に交換留学生として10ヶ月ほど滞在するわけですが、デンマークの小学校(中高ももちろん)を実際に現場に行って現場レベルで学ぼうとより思いました。そして、コペンハーゲン大学にはたくさんの留学生がいるので彼らにそれぞれの国の教育事情を色々話し合う場を設けてみたらめちゃ盛り上がるんじゃないかとも思ったりでワクワクです。